アラサーデザイナーとこ 細く長く生きる

仕事、旅行、資産運用、妊活... 色んな備忘録。

料金交渉は気が重い

こんにちは!

アラサーデザイナー、とこです。

 

 

 

 

 

今日、個人事業分の請求書を発行しました。

 

1社は請求書を送らずとも入金されるので(これはこれでどうかと思うけど)、

レギュラーのイラスト料金...1社

デザイン改版データ制作料金...1社

今月は、計2社に請求書を送ります。

 

請求書を作る作業も好きではないのですが(freeeに入力するだけなのだけど)

料金交渉が一番好きではないです。

とっても気が重いです。

 

 

 

イラスト・デザインともに、大体の相場があるのですが、それで計れない時もあって。

そういう時、何故だかつい少な目の料金を提示してしまうんですよね...

 

特に、「今回予算が厳しくて...」という場合だと、

「じゃあ、こことここをフォーマットにして、表紙は1案で、そしたらこの料金で出来ます!」という提案をしたり、

↑これは間違った値下げではないですね。理由があるので。

 

それで、そうやって提案した場合でも、なんやかんやで

「やっぱりここはこうして...」

「先方がもう1案見たいと言っていて...」

という感じで、値下げ部分の工数がかかっちゃったりする事があります。

 

その時に、

「では料金が上がりますね!」

と言えないのです。

 

こんなにハッキリでなくとも、色々言い方はあると思うのですが

「料金が上がる」というのがとても強いワードに思えて、悪い事をしている気分になって、口にするのをためらってしまうのです。

 

 

 

先日、そんなモヤモヤを会社でポロっと口にしたら

「何で言いづらいか分からん。自然な事なのに」

と営業さんに言われました。

 

自然なこと...

『見積もりになかった作業が発生する』→『料金が上がる』

それは自然なこと...!確かに...!!

 

それを聞いてから、先方に料金の相談もしやすくなりました。

なのですが、やっぱり気は重い...

それは何故なのか考えてみました。

 

 

 

 

社畜時代の洗脳の名残

ブラック会社に勤めていた頃、給料激安でした。

確か、額面で180万円で、交通費に年40万円くらいかかっていたので、手取りにすると...

恐ろしいですね。

 

その時よく言われていたのが

「好きな事をしているんだから、お金が欲しいなんて思わないはず」

「交通費が欲しいとか、普通のOLみたいなつまらないこと言わないで」

「そんな事考えてるうちは本当のクリエーターじゃない」

という台詞。

思い出して心が重くなってきた...

 

今なら

「やり甲斐の搾取だ!!!」

て言えるんですけど、その時は

「そうなんだ、お金が欲しいって思っちゃいけないんだ...!」

て本気で思ってました。

洗脳こわい...

 

当時の私には物凄く強い刷り込みだったので、もしかしてそれが今も残ってる可能性があるかなぁと...

 

 

 

 

 

②相手を困らせたくない

勝手に「料金が安い方がいいと思っているんだろうな」という意識があります。

特に「予算がない」と言われると、私には全く関係ない事なのに、「じゃあなるべく安くやらなきゃ!」という気持ちになってしまいます。

 

だからといってイラストやデザインを安売りしているつもりはなく、相場を下回らないよう気をつけているのですが、ちょっと少なめに見積もってしまうのです。

 

これは、先方の営業さんにも「少なく見積もってくれてます?」とか、

デザイナー仲間に「そんな安くやるの??これ位いけそうだから乗せとくわ!」と言われた事が何回かあります。

 

これは『料金が上がる』→『相手が困る』→『困らせたくないので少なめ(今のまま)にしよう』という意識が働いているのだと思います...

なんとも滑稽ですね...

 

 

この「相手を困らせたくない」という意識は、幼少期の家庭環境からきている気がします。

私はある意味でとても厳しい家庭に育っていて、常に母親を怒らせるまいと注意していました。

 

気に障らないように、余計な事をしないように。

こうしたら喜ぶかな、こうしたら褒められるかな...

と神経を遣う毎日でした。

 

思い返せば、その頃の癖がずっと抜けていないのかもしれません...

というか、私の性分になってしまっているのかも。

 

子育ても洗脳ですよね。

こわい......

 

 

 

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「なぜ料金交渉が気が重いのか?」について改めて考えてみて、自分の中に発見があった事に驚いています。

 

①はブラック会社での、②は幼少期のトラウマですよね。

 

未だトラウマを抱えて、それが今現在に重圧を与え過ごし辛くしているなんて。

自分で自分を不自由にしているんですね。

めちゃめちゃアホですね。

 

 

 

なんだか、ちょっとスッキリしました。

 

特に幼少期のトラウマは人格形成に影響しているので100%改善することは出来ないと思いますが、仕事の料金交渉には一切関係ない感情だと理解出来たので、積極的にとっぱらっていきます!

 

そんな事で無意味な値下げしたら、自分が無意味に損だし、他のデザイナーさんも迷惑ですね。

 

 

しっかりお仕事して、しっかり稼ぐぞーーー!!