アラサーデザイナーとこ 細く長く生きる

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ボーナスというもの【思い出編①】

こんにちは!

アラサーデザイナー、とこです。

 

 

 

 

 

早いもので、もう12月ですね!

12月といえば冬のボーナスの時期...!らしいですね。

 

らしいというのは、私はこれまで非正規だったり社員といえどブラック会社だったりして、ボーナスというものに縁がなかったのです。

 

社会人になりたての頃は、ボーナスを貰う人達を見て

「ボーナス貰えるなんていいなぁ。羨ましい。

 でも、私は夢に向かって頑張ってるんだもん。お金のためじゃないもん。だからボーナスがなくても平気...!」

とか思ってました。

 

不毛ですね...

 

 

そんな私ですが、ボーナスにまつわる忘れられない思い出がいくつかあります。

 

 

 

 

 

【20歳頃】

ぬか喜び。

 

イラスト会社にいた頃の話です。

社員としての雇用でしたが、ボーナスは無い会社でした。

 

それでしばらく過ごしていたら、ある12月の給料日に社長から突然封筒を手渡され

「いつもありがとう!少ないけど、ボーナスだよ!」

と。

 

「ボーナス??ありがとうございます!!!」

とテンションMAX。大興奮。

一度もボーナスなんて貰ったことがなかったので、本当本当に嬉しかったです。

 

 

そして封筒を開けたら...

棒と茄子の絵が描かれた紙が入っていました。

 

 

 

サーっと血の気が引いて、頭が真っ白になりました。

 

「びっくりした??」と屈託無く笑う社長。

 

(あ、これは冗談で、笑わせようとしてるんだな...じゃあ笑わなきゃ...)

とうっすら理解出来たものの心が追いつかず、乾いた笑いで場を流したような記憶があります。

 

 

その日の帰り、電車の中で泣きました。

なんで社長がそんな事をしたか全く分からなくて、ただただ悲しかったです。

社長のテンションを見る限り、嫌がらせじゃなく、面白いと思ってやってる様子でしたが...

 

 

今の勤め先の社長に、笑い話としてこの出来事を話したら

「全然笑えないんだけど」

と真顔で返されました。

 

やっぱり酷い話だったんだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

【20代半ば頃】

「あいつはがめつい」と噂を立てられた。

 

ブラックデザイン会社に勤めていた頃の話です。

この会社は「入社一年目はボーナス無し」という決まりがありました。

 

なのでそのつもりでいたのですが、私が入社してすぐにイラストの大規模案件が入り、一人でイラストを200枚ほど描いて、大きな売上を立てました。

 

それを喜んだ社長が

「一年目はボーナス無しの決まりだが、お前は驚異の売上を立てた!

 例外でボーナスを出そうと思う。いいよな?」

と、私に話し、先輩に確認を取りました。

倒れそうになりながらイラストを描き上げたので、頑張りが認められたと思いとても嬉しかったです。

 

親や彼氏に

「生まれて初めてボーナス貰える!貰ったらご飯ご馳走するね!」

とウキウキ報告しました。

(学んでないですね...)

 

 

 

後日、ボーナス支給日。

この会社は、給料・ボーナスの明細が手渡しでした。

 

「お疲れ様」と先輩に渡される封筒。

 

(次は私の番だ!)とワクワクしながら順番を待ち...

もう一人の先輩に、封筒が手渡され...

(次こそ!)と思い社長を見ると、その手に封筒はなく...

ボーナスの授与式は終了しました。

 

 

この時も、サーっと血の気が引く感覚でした。

(あれ?なんで?この前ボーナスくれるって言ったよね?)

(あ、他の人は一年目からボーナス貰ってないから、その人達の手前、別の場所で渡してくれるのかな...)

と思い直し、その日を待ちました。

 

でも、待っても待ってもその時が来ない。

1ヶ月ほどが経ちました。

 

彼氏や親に相談してみました。

 

「口約束で、契約書を交わしていないならしょうがない。

 どうしても諦められないなら、直接確認してみることだ」

と言われ、ちょうど社長と二人で飲む機会があったので、その帰り道に酔った勢いで聞いてみました。

めちゃめちゃ勇気が入りました...

 

 

私「あの、この間のボーナスの事なんですけど」

社長「うん?」

 

私「社長、私にもボーナスくれるって言ってましたよね」

社長「え...?(顔色が変わる)」

 

私「あの、会議の時に、先輩と一緒の時に...」

社長「あのな、うちは一年目はボーナスないんだよ。ずっと前から決まってる事なの」

 

私「いえ、私がイラストを沢山描いたからって社長が...」

社長「イラストは沢山描いたな、うん。だからボーナスが欲しいの?」

 

私「いえ、だから、ボーナス欲しいんじゃなくて、社長がくれるって言ってたので、でもいただいてないので確認をしたくて...」

社長「だから、一年目の社員にはボーナスやれないんだってば...」

 

 

という感じで堂々巡りでした。

「ボーナスを出す」と言ったことを忘れているようでした。

 

うーん、その発言があった時、社長は酔ってもいなかったんだけどな...

 

とにかく社長にはボーナスを支給するつもりは全くなく、

「入社一年目の社員に沢山働いたからボーナスをよこせと言われた」

と感じているようでした。

 

 

 

その日も、電車で泣きながら帰りました。

 

「お金が貰えなかった」という事より

初めてのボーナスを楽しみに頑張っていた気持ちを踏みにじられた辛さと、

親や彼氏に「ボーナスでご馳走する」と約束したのに果たせない申し訳なさと、

ものすごく理不尽なのに、証明も出来ないし、従うしかない立場が情けなくてめっちゃ泣きました。

 

イラスト会社時代の『棒と茄子』より辛かったです。

 

 

 

そのまた後日、別チームの先輩に

「聞いたよ。これだけイラスト描いたんだからボーナス支給してくれって社長に直談判したんだって?上司達があいつめっちゃがめついって話してたよ」

と言われました。

 

社長が上層部に愚痴ったみたいで、「入社一年目にボーナスを請求した女」という噂が広まっていました。(クソの極みですね)

 

その先輩に事の成り行きを説明しましたが、信じて貰えてたのかなぁ...

その日も泣いて帰りました。

 

 

**********

 

 

どちらもむなくそわるい話ですね...

 

こういう思い出って、忘れた方がいいのかなぁ。

なるべく忘れるよう気をつけてはいるのですが、当時の衝撃が強すぎて中々忘れられないんですよね...

 

あと2つ思い出があるので、せっかくなので続けます。