ボーナスというもの【思い出編②】
こんにちは!
アラサーデザイナー、とこです。
前回に続き、私のボーナス思い出話をしたいと思います!
楽しい思い出ではないですし、為になる話でもないのですが...
ブラック制作会社がどんなものかを知りたい方はどうぞ!
【20代後半】
最後の最後まで。
ブラック会社に限界を感じ、社長に退職したい旨を伝えました。
その頃、確か3月。
5月いっぱいで辞めたいと言いました。
案の定引き止められましたが(こんな会社で働く人いないから)、
私の決意が固いことが分かったようで、諦めた社長。
「そうか...わかった。
でも、8月まで居てくれないか?そうすれば、夏のボーナスが出せるから。
俺も、独立する前の会社を辞める時、上司にそうしてもらったんだ」
(8月か...。3ヶ月辞めるのを延ばしたら、ボーナスが貰えるのか。悪くないな...)
と思い、了承しました。
はい、学んでないですねー
4年半も居てたくさん痛い目に合ったのに、びっくりしますね。
案の定、ボーナスは振り込まれませんでした。
「退職を伝えたとき、8月まで居てくれたらボーナスくれるって言いましたよね...」
と申し出てみたら
「ボーナスっていうのは、これから一緒にやっていく奴に『これからもよろしく』の意味を込めて渡すもの。辞める奴にボーナスなんて出せない」
と言われました。
ポカーーーーン...
え?じゃあ最初からボーナス出す気なんてなかったって事?
コキ使える時間を引き延ばしただけってこと?
ああ、私またまんまと騙されたんだ...
しかも、「これからもよろしくの気持ち」って、4年半在籍して、2回しかボーナス貰ってないんですけど...
「お金が貰えない」というのも悲しかったですが、
「4年半勤めてこれかぁーーー...」
というガックリ感がすごかったです。
最後の最後まで裏切られたなぁと。
この時は、泣きませんでした。
怒り狂ってテーブルバンバン叩いて抗議しました。
もちろん、受け入れて貰えませんでしたけど。
当時結婚していたので
「こんな事言われた!」と夫に話すと
「そうなると思ってたよ」と言われました。
そっかぁ......
ちなみに退職後に「この案件をやったらボーナスを出してやる」と言われまして。
約100万の案件を、30万でやってとのことでした。
そして、社長は70万の儲け、と。
またまたちなみに、その案件を断ったので慰謝料請求されました。
長くなるので詳細は省きます。
こんな制作会社ばかりではないですが、こういう話、周りでもよく聞きました。
今は働き方改革やらなんやらで、こんな会社はやっていけなくなり少なくなったと思いますが、小さい会社に入ろうとしている方、気をつけてくださいね。
【番外編】
ボーナスは、お金ではない!
これは、ブラックデザイン会社での同僚の話です。
私とは違うチームでしたが、歳が近く入社も一年違いで、深夜残業休日出勤を励ましあいながら一緒に乗り越えた仲間です。
このチームの上司も、社長に負けず劣らずな人でした。
「この案件が終わったら」
「あなたが一人でこれを作り切れたら」
「このコンペに勝てたら」
「そしたらボーナスをあげる」
そんな言葉を繰り返し、でもいざその時になると「これがこうだったから」とボーナスを出さない上司。イチャモンです...
でも「コンペに勝てたら」が達成された時。
明らかにミッションをクリアしているのに、ボーナスは支払われませんでした。
耐えかねた同僚が上司に理由を尋ねると
「ボーナスはお金だけだと思わない。
お客様の『ありがとうの言葉』も、ボーナスだと思ってる」
絶句......
上司の言ってた「ボーナス」とは、金銭ではなかったようです。
彼は、私より早くに退職しました。
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今思い返すと
「学べよ!!!」
て感じなのですが。
その時は、洗脳状態だったので
「私が駄目なんだ」
「頑張って、何とか期待に応えたい。認めてもらいたい」
という気持ちでいっぱいだったんですよね。
もちろん「デザイナーになる為頑張るぜ!」という気持ちもあったのですが...
何なのでしょうね。あの心境は。
私も同僚も、とても素直で純粋で真面目だったなぁと思います。
(こういう人が、洗脳にかかりやすいみたいですね...)
ちなみに、最後の裏切りにより『素直に人を信じる心』が失われ、
まず人を疑う・発言の裏を読む・期待しない
という捻くれた私が出来上がりました。
世の中悪い人沢山いるので、用心深くなったのはいい事なのかな...
中小に就職しようとしている若い皆さん、本当に気をつけてくださいね。
そして「おかしくない?」と感じたら周りに相談し、
「やっぱおかしいよね!」と思ったらすぐに離れてください。
世の中こんなに沢山の会社があるのだから、初めて入社した会社が自分に合っている可能性の方が低いと思うのです。
自分を大切に、自分の為に働きましょう!