会社員を辞めて、フリーランスになり、『半』会社員になりました③
こんにちは!
アラサーデザイナー、とこです。
30歳になった頃、何の考えもなしに会社を辞めました。
言われるのも認めるのも嫌ですが、稼げるあてもないのに退職出来たのは、夫がいてくれたお陰ですね。感謝しています。
しばらくはゴロゴロしていました。
会社員時代には出来なかった長期旅行の予定を立てたり、本当にただぐーたらと...
グダグダ生活を始めて一ヶ月もしない内に、キレて辞めた代理店の元同僚から「仕事頼める?」と連絡が来ました。
【30代前半】フリーランス
思い...考えなし
結果...無営業で会社員時代より稼げた
キレて辞めた代理店では、デザイナーが私一人だったので、沢山の仕事量をこなしていました。
主に、パンフレット・チラシ・ポスター等の紙物デザインを作っていたのですが、そういう印刷物って、年度が変わるタイミングで、古い情報を新しい情報に修正して再度印刷したりするのです。(『改版』と言ったりします)
「前作ったパンフ改版するから、修正頼める?」
「パンフに合わせてチラシ作ることになったからお願いしたい」
こんな連絡が度々来るようになりました。
そして、「あいつ会社辞めて独立したらしいよ」と、誰かがどこかで話してたのでしょうね。色んな方から連絡をいただくようになりました。
(↑これはありがたいことなのですが、同時に「名古屋狭いなぁ。悪い事出来んわ...」とブルッとしました。)
そんな感じで、ありがとう!やるやる!とお仕事をお引き受けし、再びデザイン制作の毎日に...
代理店からの受注が多く、大きい会社だと「会社登録しないといけないから」と契約書があったりして、「会社にしてなくて...」「個人でも大丈夫だよ」ということで、開業届を出しました。
そうそう確定申告もしないとね、と青色申告の申請をしたり...
予期せず、ありがたく、フリーランスとしての活動が始まりました。
打ち合わせ帰りに、「もう社畜じゃない!」と昼間からビールを飲んだりしました。
時間が自由に設定できるようになったので、大好きな海外旅行に年3回行きました。
無営業なのに、お断りしなければならない程お仕事の依頼をいただきました。
年収が会社員時代の倍になりました。(元が少なかっただけかも)
予期せず「会社を辞めて独立!」という流れになりましたが、結構上手くいっていました。人の縁に感謝...
が、1年目を迎える前に気付きました。
「このままじゃ食っていけなくなる。先細りだ」と。
キレて辞めた広告代理店でも、その前のブラックデザイン会社でも、とても厳しい環境ではあったけれど、
「沢山の仕事量があったから」
「デザインに妥協を許さない先輩にしごかれたから」
そのお陰で頑張ってこられたのです。
ずっと、叩いて伸ばしてもらっていたのです。
(会社員でもフリーランスでも、放っておいても伸びる人は伸びます。私は叩かれないと伸びなかった)
ですが、フリーランスだと、わざわざ叩いてくれる人はもちろんいません。
アドバイスをくれる先輩や、話を聞いてくれる仲間はいましたが、本気で怒ったり、必死にしごいてはくれません。
お仕事をくれる方も「この人のスキルで間違いなく出来る仕事」しか振ってくれません。
会社員時代のように「次これやってみる?大丈夫、何かあったらフォローするから!」なんて成長させてもらえる環境はありません。
成長も失敗も、全て自分の責任です。
自分はとても怠け者で意識が低いと分かっていましたが、「今まで周りの人に頑張らせてもらってたんだなぁ...」と、フリーランスになってつくづく感じました。
「今持ってる技術を切り売りしてるだけだ...このままじゃダメになる...」という思いと、
●経歴がないフリーランスの社会的地位の低さ
「仕事欲しいんでしょ?あげるから、安く早くやってよ!」という人が何故か結構いる。フェードアウトするけど。
●社会的保障が少ない
子どもが出来ても、産休・育休はもちろんない。仕事出来ない期間は無収入。
しかも自営業者は子どもが保育園に入園しづらいらしい。
●一人で仕事をすることの限界
もし私が事故に遭ったら、インフルエンザになったら、今やってる仕事はどうなるの?
という不安を感じ、なんとか解消する術はないものか... と考えていました。
会社に入ればある程度不安は解消できるけど、時間の自由は失いたくない...
でも一人では出来る仕事にも限界があるし、自分だけで自分を高められない...
そんな時に、キレて辞めた代理店から独立した営業マンに、「じゃあウチ来る?」と声を掛けてもらいました。